2020/9/12
今日は京都にて
勉強会に参加。
この会のバックボーンは
二宮尊徳翁の教えです。
今でも「報徳」の教えは
あちらこちらに伝承されていますが
主催の方から、
「尊徳は、村落が生きるために
食料に貧することがないよう
農業の技術を開発し、それを伝え、
そののちに、報徳の教え(人に助けられたら
少しでも良いから他者にそれを返すなど)を
伝えました。
尊徳の後継者は、先に報徳の教えを伝え
そののちに、農業技術を伝えました。
現代は、生きるための農業技術は不要になって
報徳の教えだけが残り、それのみを
伝えようとしても伝わらなくなっている」
との指摘がありました。
報徳の教えと技術の伝承は表裏一体であった。
これは、そののち明治になって
渋沢栄一が唱えた道徳経済合一説、
「経済と道徳は紙の表裏」という
言葉に繋がっていくなと感じました。
道徳論だけを他者に伝えようとしても
それにはヒトは関心を向けない。
経済的利益が伴って初めてヒトは動き出す。
尊徳翁は
「利は利に有らず利は義なり」との
言葉を残したそうです。
とても大切なことだなと思いました。