2019/10/23
中国滞在2日目です。
紹興市は、陽明先生が
晩年を過ごした場所です。
陽明先生は、当時の高級官僚です。
居住の拠点にしていた地域を
「王府」と呼んだそうです。
その区域の中に、当時、
陽明先生を慕って多くの弟子が
集まった跡が残されています。
朝食後、王府の跡地を散策して、
陽明先生の暮らしぶりや
その姿を想像しました。
午後からはバスで、
陽明先生の出生地である
余姚市に移動し、お墓を参拝します。
中国では、文化大革命で、
多くの歴史的遺産が消失したそうです。
孔子を祖とする儒学も
軽んじられたそうです。
その一方で当時の日本は、
九州大学の岡田武彦先生を
はじめとする学者の先生方が
中国本土で消えてしまいそうな
陽明学の火を灯し続けていました。
岡田先生ご一行は、
33年前、この地を訪問したのち、
荒れ果てた墓地を修復しようと
日本で資金を募り
お墓を再建されたとのこと。
それを顕彰する石碑がありました。
その中には、今回のツアーに
主賓として参加されている
難波往男先生のお名前もありました。
この地にて、驚いたのは
とてつもなく広大で、整備された
公園のような景色です。
現在の中国では、習近平国家主席が
伝統的な文化を復活させる取り組みを
進めているそうで、
その中でも、陽明学を積極的に
推奨しているとのこと。
そのため、33年前は荒れ果てたこの地域が
見事に整備されていたのでした。
参拝は、北京のTVクルーも同行し
ドローンも上空に飛ばしていました。
私語厳禁、2列縦隊で、進みます。
ずいぶんと歩き、そして長い階段を上がり
とうとうお墓の前に来ました。
昨日講演された中国の教授先生、
難波先生をはじめとする代表の方々が
焼香して献花をされました。
続いて私たちも献花をしました。
階段を降り、参加者全員で輪になりました。
中国の教授先生は、
感極まり涙を流しておられました。
その後、バスで移動して昼食。
そして、王陽明記念館に。
その展示の中には、
日本での陽明学の歴史も
記されていました。
中江藤樹から連なる陽明学派の系統図や
盛和塾稲盛和夫塾長の書かれた
「致良知」の文字と写真などなど。
とても勉強になりました。
終了後は、新幹線に乗るため
余姚北駅に向かいます。
待ち時間の間にちょっと休憩。
コーヒー(9.5元 約160円)↓
到着後、バスに乗り込み揚州へ。
夕食をいただき、
「掃除道伝習センター」に入りました。
明日は、大きなテーマが待っています。
さてさて、どうなるのか・・