2015/6/6
今日は、午後からセミナーに参加。
大阪弁護士会館にて、
テーマは「労働法制を考える」でした。
この国会で審議される
労働基準法では
ホワイトカラーエグゼンプション(WE)。
いわゆる「残業をしても残業代が出ない。」
一部の労働者に対し、そんな働き方を制度化する。ことが
法案として上がっています。
今日の発表者の弁護士先生のグループは
WE発祥の地、アメリカで、その実態調査をされ、
纏めた内容を報告されました。
アメリカで、現在、WEの対象者が、意に反して広がり
本来は、その対象要件で無い労働者まで
WEの枠組みで働くことになっている。
だから、日本においても、このような法案は反対する。
という主旨でした。
私は、そもそも、法律の想定する枠組みの
「ど真ん中」で、運用するのであれば
問題はないのだろうと思います。
良くないのは、拡大解釈を重ね
どんどん、論点をずらし、広げてしまう。
そんな運用が現実社会で、行われてしまうことだと思います。
今日の弁護士先生は、日頃、苦しんでいる労働者を
救済するため、活動されている方だと思いますが
「経営者は、法をゆがめて悪いことをする。」ことを前提に
法案成立に反対をされているな。という印象を受けました。
その前提に立つと、これからも生まれてくるであろう
法案にもことごとく反対していかなければならない。
対処療法的な活動になるのではないかと感じました。
絵空事かも知れませんが
「悪い考えをする(悪意も善意も含めて)」経営者を、
「正しい考えにする。(導く)」そんな風に、
活動をする方向に行けないのだろうかと感じました。
いかがでしょうか。