2014/5/14
ヨーロッパから下記のようなニュースがありましたね。
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欧州連合(EU)司法裁判所は13日、
インターネットで自分の名前を検索すると
結果に過去に報道された記事が表示されるのは
不当だとするスペイン人男性の訴えを認め、
米インターネット検索大手グーグルに対して、
不適切あるいは過度の個人情報を削除するよう命じた。
2014年 05月 14日 ロイターより引用
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ネット上の情報について、
知る権利と相反する「忘れられる権利」が認められた
画期的なニュースです。
「忘れられる権利」ウィキペディアより↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%98%E3%82%8C%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%A8%A9%E5%88%A9
ヨーロッパでは、「忘れられる権利」について
以前から検討されていました。
2012年6月26日(火)放送の
NHKクローズアップ現代で、
“忘れられる権利”はネット社会を変えるか?
というタイトルで、かの地の動向が報道されています。
要旨は、
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EUでは、ある法整備が進められています。
“忘れられる権利”
ネット上に拡散した自分に不都合な情報のすべてを
個人の意思で削除できるという新たな権利。
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とのことでした。
よって、今回の判決も、もともとEUには、
素地が形成されていたものだと考えることができます。
しかし、検索サイト側は、猛反発していますし、
仮にこの概念が世界的に広まったとしても
現実的には、二次利用、三次利用・・・と
あっという間に世界中に拡散していく
ネット上の個人情報を、すべて消すことが可能なのか。
また、どの情報が
「忘れられる権利」として認められ、
どの情報が「知る権利」として
残されるべきか、
判断は、非常に難しいと思われます。
やはり、
ソーシャルメディア・リテラシー(適切に理解し表現する手法)を
個人レベルで磨き続ける必要があります。
「つい、うっかり」で、
情報を漏らす加害者にならない。
流したことを糾弾される被害者にならない。
企業においても、家庭においても
そんな取り組みを行うことが大切だと思います。