2011/4/29
昨日の新聞にて
年金制度改革に関連し
「最低保障年金」制度の
政府与党案が掲載されました。
制度改革のイメージは
1)国民年金、厚生年金、共済年金の
3つの制度の一元化。
2)全額税方式の「最低保障年金」と
収入に応じた保険料に連動した
「所得比例年金」の
2つの年金から構成する。
以上のようなものです。
今回の記事は「最低保障年金」に
スポットを当てていました。
ここで、現制度と比較して
私が思ったことは、
以下のとおりです。
現行は、現役時代および65歳以降の
所得がどうあれ、保険料の納付期間に応じ
年金を支給するのが
「国民年金」制度です。
(収入に応じた保険料に連動するのが
「厚生年金」⇒「所得比例年金」は
厚生年金と同じ概念と思われます)
ところが、検討されている
「最低保障年金」制度は
全額税方式のためか、
現役時代の平均年収が
600万円以上から、
段階的に減額していき
1,200万円以上では
(生涯平均年収1,200万円って
どんな人?って思いますが)
支給しないというものです。
これまで、すべての国民の
老後の最低限度の生活を
保障する仕組みが
「国民年金」であったのに対し、
「最低保障年金」は、
その概念からの決別とも
見て取れます。
そして、この制度へは
長い移行期間が必要となるでしょう。
今後も検討される改革と言われる
内容を注視していきたいと思います。