2015/9/2
今日は、午後から神戸での
研修会に参加。
今年の12月から施行される
安全衛生法「ストレスチェック」について。
なんの予備知識も持たずに
研修に参加しましたが、
この法律の詳細を聞いて
「これは悪法だ」と思いました。
働く人が、自らのストレスを
あらかじめ、しっかり把握して、
メンタル不全に陥る前に
未然に防止しよう。
(当面の間は、50人以上に企業に義務化)
という法の趣旨は理解できますが、
私が「悪法」だと思う理由は
1.ストレスチェックを医師や専門機関に
受診させるための費用は企業負担。
2.チェックしたその結果を
企業の人事権を有する人が
把握してはならない。
把握するのは、たとえば人事総務課の
一課員に限定すること。
(ストレスチェックの内容を
人事権を有する人が悪用することを防止するため。とのこと)
1について、この平成27年10月から
マイナンバーの配布がスタートしますが、
その対応策について、企業は負担を強いられています。
国は、その負担に対して一切の金銭的サポートや
メッセージを発していない。
こんな時期にさらに企業に負担だけを押し付ける。
2について、企業は現在「安全配慮義務」という
明文化された非常に広範な義務を背負っています。
ストレスの度合いをチェックしたにも関わらず、
その結果を人事権を持つ者が把握してはならない。
というのは、国の政策として大きな矛盾と考えます。
もちろん過重労働を強いられ、メンタル不全に陥り
自殺してしまうような人を無くすための取り組みは不可欠ですが、
「やり方」が間違っていると思います。
皆様はいかがお考えでしょうか。