2011/5/10
今日のニュースに
「年金支給年齢上げで定年65歳を提言 厚労省検討会」
と言う記事がありました。
現行の高年齢者雇用安定法では、
60歳で定年とし、その後、
原則、希望者全員を65歳までの
継続雇用制度でも適法
となっています。
(平成25年3月末までは64歳まででも可)
継続勤務するかどうかの
選択権は労働者側にあります。
(ただし、労使協定により
会社側から条件付きにすることは可能)
よって、定年は60歳のままで
良いのですが、
今後は、法律を改正し、
「定年は65歳」を検討するようです。
しかし、リーマンショック後の
企業活動を見ていると
あの問題となった「派遣」切りを行い、
その次に「定年後の継続雇用者」切りに
シフトしているように思われます。
本来、継続勤務の選択権は
労働者側にあるはずですが、
継続雇用の打ち切りを
一部企業ではありますが、
会社側が切り出す状況になっています。
企業全体の「人事」から
俯瞰してみると
正社員を整理解雇する前に、
やむを得ず、定年後の継続雇用者に
辞めてもらっているとも言えそうです。
現状、そんな状況も見られるのに
「65歳定年」制度の導入など
可能なのでしょうか?
また一つ絵に描いた餅が
出来上がるような気がします。